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J-GLOBAL ID：201502261784201110   整理番号：15A0451880

純チタンの水素脆化における水素化物および固溶水素の役割

Role of Hydrides and Solute Hydrogen in Embrittlement of Pure Titanium

著者 (3件)： 鈴木啓史 (上智大学理工学部機能創造理工学科) ,  福島寛登 (上智大学理工学部機能創造理工学科) ,  高井健一 (上智大学理工学部機能創造理工学科)
資料名： 日本金属学会誌  (Journal of the Japan Institute of Metals and Materials)
巻： 79  号： 3  ページ： 82-88 (J-STAGE)  発行年： 2015年 
JST資料番号： G0023A  ISSN： 0021-4876  CODEN： NIKGAV  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： Tiとその合金は構造材料として広く利用されているが,使用中の水素吸蔵に伴う特性の劣化が問題となっている。本研究では,電解水素チャージにより吸蔵させた水素を加熱により中心部まで均一に拡散させ,冷却方法を変えることで同一の水素量で水素の存在状態および水素化物の状態を変化させた試料を作製し,純Tiの水素脆性における固溶水素と水素化物の役割について検討した。その結果,粗大な水素化物を含んだ試料では引張速度が速いほど水素化物および界面の割れにより脆化感受性が大きくなる。固溶水素を含む試料では引張速度が遅いほど脆化感受性が大きくなる。固溶水素と転位の相互作用によるものと推察され,純Tiにおける固溶水素の影響は鉄鋼などの水素脆性と同様の議論が可能であることが示唆された。

シソーラス用語： *チタン ,  純金属 ,  *水素脆性 ,  水素 ,  水素化物 ,  *金属組織 ,  冷却速度 ,  固溶度 ,  *機械的性質 ,  速度依存性 ,  亀裂 ,  粒界割れ ,  転位【結晶】 ,  相互作用 ,  熱処理 ,  電子顕微鏡観察 ,  ガスクロマトグラフィー ,  応力歪曲線 ,  応力歪特性 ,  引張強さ ,  延性 ,  破面 ,  水素吸蔵
準シソーラス用語： TDA法 ,  ミクロ組織【金属組織】 ,  割れ感受性 ,  水素吸収 ,  水素脆化 ,  走査電子顕微鏡法 ,  転位相互作用 ,  歪速度依存性

分類 (1件)： その他の金属組織学  (WB01040Y)

引用文献 (21件)：

• 1) A. S. Tetelman and A. J. McEvily, Jr.: Fracture of Structural Materials, (Baifukan, 1970) p. 115.
• 2) Corrosion Control Subcommittee of Japan Titanium Society's Technical Committee: Titanium•Zirconium 29(1981) 175–189.
• 3) C. J. Beevers, M. R. Warren and D. V. Edmonds: J. Less Common Metals 14(1968) 387–396.
• 4) R. J. Bourcier and D. Koss: Acta Metall. 32(1984) 2091–2099.
• 5) J. J. Xu, G. Y. Cheung and S. Q. Shi: J. Alloy. Compd. 436(2007) 82–85.

タイトルに関連する用語 (5件)： 純チタン ,  水素脆化 ,  水素化物 ,  水素 ,  役割