抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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近年,不揮発性メモリや3次元積層技術等デバイス技術の進歩によって,これまで以上に大容量のメモリをオンチップに実装することが可能となりつつある。また,この様な大容量メモリをラスト・レベル・キャッシュ(LLC)として用いる利用法が提案され,大幅な性能向上が可能であることが示されてきた。しかし,これまでの大容量LLCに関する先行研究では,TLBミスペナルティの影響については,十分な考慮がなされてこなかった。LLCの大容量化に伴い,LLC上に格納されたデータの内,当該ページアドレスがTLB上に存在しないものの割合は増大する。その様なデータがアクセスされるとTLBミスが発生し,キャッシュもしくはメインメモリ上に存在する当該ページテーブルエントリへのアクセスが発生する。このTLBミスペナルティの影響を削減することは,今後LLCの大容量化がさらに進むにつれて極めて重要となる。そこで本研究では,大容量LLC上において,ページテーブルエントリを保持するラインの存在割合を最適化し,ページテーブルへのアクセスの殆どをLLC上でヒットさせることによって,TLBミスペナルティの削減を目指す。本稿では,これを行うためのキャッシュリプレイスメントアルゴリズムを検討し評価を行った。(著者抄録)