抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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高砂熱学工業の技術研究所における水素エネルギー研究の歴史,およびその中で進めてきた水電解・燃料電池一体型セルおよび水素吸蔵合金タンク等の中核技術の開発状況を説明した。初めに1996年以降の水電解・燃料電池一体型セルおよび水素吸蔵合金の個別技術および一体水素利用システムの開発,1kW小型システムの試作と2~5kW実規模システム実証運転等,開発の歴史を説明した。次に水電解・燃料電池一体型セルについて特徴(寸法・重量,高稼働率),構造と機器構成(固体高分子膜-電極触媒接合体,給電/集電体),電極反応,および達成した水素発生量と最大発電電力量,耐久性他の課題等の開発状況について述べた。一方,水素吸蔵合金タンクについて,特長と概要,同合金の特性曲線における運転サイクル,タンク台数・配管系と運転制御,AB<sub>2</sub>型またはAB<sub>5</sub>型合金の特性と吸熱/発熱を考慮したシェル&チューブ構造,および水素貯蔵密度~28kg-H<sub>2</sub>/m<sup>3</sup>,50~210kg-H<sub>2</sub>/台等の開発状況を示した。最後に再生エネルギー発電変動や負荷変動に対応する充放電のための両システムの適用に関する産総研,筑波大等との共同開発の実績例を紹介した。