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J-GLOBAL ID:201502262373374826   整理番号:15A0412191

「開発ものがたり」【第56回 オープンクリーンシステム】最後の実験がブレークスルーに

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巻: 30  号:ページ: 092-093  発行年: 2015年04月01日 
JST資料番号: X0147A  ISSN: 0912-5582  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 解説  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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興研は,産業用防じんマスクのメーカーである。近年は,マスク以外の分野にも進出し,なかでも,2010年に開発したオープンクリーンシステム「KOACH(コーチ)」は,空間を囲うことなく,ISOレベル1のクリーン空間を形成できる。その原理は,対向するパネル(プッシュフード)から拡散しない性質をもつ気流を発生させる「プッシュプッシュ」と呼ばれる新しい発想の技術に基づく。パネルから発生する気流の特徴は,非常に長い距離を混じり合わずに直進し,コンタミを押し出すことと,途中に障害物があっても,気流は拡散せず,障害物の裏側に回り込む気流復元性があることである。この気流が2つのパネルの中央で衝突すると,コンタミは均一気流に確保されて外に押し出されるわけである。また,同社は,環境改善システムなどの製品開発にも着手し,例えば,内視鏡自動洗浄機「鏡内侍」や「プッシュプル型換気装置」も開発した。パネルの横からも同一ベクトルの気流を対向させて発生させると,気流が直角に方向を変えて進むことを突き止めた。そのエアー速度をパネル側のエアー速度に合わせると,大きな前面が同一ベクトル集合流エアー(同社では「直角合流」と呼ぶ)となった。パネルを2枚以上つなげる場合には,「ミニコーチ」とも言うべき直角合流の加工を施すことにした。「コーチ」はプッシュプッシュの基本原理に,直角合流やエレクトロスピニング(電解紡糸)法による超微細繊維フィルタ技術を合わせ,卓上タイプから大規模な「フロワーコーチ」までのバリエーションを揃えている。一部製品を除き,コーチの本格的販売活動はこれからだと言う。
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分類 (2件):
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空気浄化  ,  光学器械要素とその材料 
タイトルに関連する用語 (3件):
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