抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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2012年晩冬季に東南極域で観測された氷況の特徴は,従来の観測結果と比較して顕著に厚い氷厚(2.33±1.64m)と積雪深(0.45±0.26m)であった。そこで1990~2012年の期間について気象再解析データセットを用いて海氷域の降雪量の解析を行いその要因を調べた。その結果,2012年冬季の降雪量が他年と比べて有意に大きい証拠は得られなかった。むしろこの年は氷厚の増大に伴いフリーボードが顕著に高くなったため積雪から雪ごおりへの変質が起こり難かったことが異常積雪深の主因であった可能性が高い。以上は海氷上の積雪深や氷厚の変動を考える上で積雪-海氷相互作用の重要性を示している。(著者抄録)