抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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米国エネルギー省のCORALプロジェクトでは,CPU(Central Processing Unit)とGPU(Graphics Processing Unit)がそれぞれの特徴を生かした役割を分担するために,オープン・コミュニティOpenPOWER Foundationの成果を活用する。本論文では,次世代アーキテクチャPascalのさらに次の世代のGPUアーキテクチャVoltaのNVIDIA Tesla GPUと,NVlink高速GPUインターコネクト・テクノロジーを組み合わせたHybrid Multi-Coreシステムについて展望した。まず,Volta世代ではCPUとGPU,あるいはGPU間を最大200GB/sで接続でき,使用目的や環境に合わせた最適なノード構成の選択が可能になることを説明した。次に,CORALプロジェクトに参画するオークリッジ国立研究所は2017年に現行のGPUシステムTitanと比べ,消費電力の増加を10%に程度に抑えながら5~10倍の演算性能を持つシステムSummitを,同様にローレンスリバモア国立研究所はSierraシステムを導入することを示した。それらの構築には実アプリケーション性能とともに開発環境の充実が不可欠であり,特定のCPUアーキテクチャに依存しない並列プログラミング手法としてOpenACCが注目されていることを論じた。