抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究は,使用済み銅-インジウム-ガリウム-セレン(CIGS)とテルル化カドミウム(CdTe)の薄膜光起電(PV)パネルの処理を扱う。著者たちは,これらのパネルのリサイクル処理の影響と環境的弱点,埋立地への処分について定量的に比較する。2つのリサイクルのシナリオを検討する。それは,従来と革新的なリサイクルである。従来のリサイクルでは,モデュールは粉砕され,ガラスは回収され,エチレン酢酸ビニル(EVA)は,エネルギーを得るため熱処理に送られ,残りの物質は埋立地に処分される。逆に,革新的なリサイクル選択肢は従来の技術を超え,CIGSパネルからセレン,インジウム,および,ガリウムを,CdTeパネルからテルリウムの回収を可能にする。その環境への潜在的影響は,両型式のPVパネルの従来のリサイクル処理と類似している。逆に,CdTeパネルの革新的なリサイクルは,有価物の回収のお蔭で,正味の環境クレジットを創出する。CIGSパネルの革新的なリサイクルは,CdTeパネルのリサイクルよりも大きい影響を持つ(例えば,地球温暖化ポテンシヤルで,それぞれ,2.5 対 0.7 kg CO
2-eq.)。何れにせよ,使用済みパネルの処分は,ライフサイクルアセスメントによると,有利ではない。現在利用可能なリサイクル処理に対して得られたデータは,革新的なリサイクルが,CIGSパネル中の有価成分の非常に少ない含有量により,CdTeパネルに対してのみ環境的に有利であることを示唆する。有価成分を効果的に濃縮できる前処理の開発に,より一層の努力を充てるべきである。全体的に,本研究結果は,PVパネルのリサイクルと,テルリウム,インジウム,ガリウム,ならびに,セレンのような二次原料の回収を支持する定量的基礎を提供する。Copyright 2015 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.