抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
本稿は,個性が光る「小さな町村」の地域戦略に関し,ニセコ町の地域戦略について報告した。先ず,ニセコ町は,北海道の南西部に位置する人口4987人,面積197km
2で,農業と観光を主産業としている自治体であること等を報告した。次に,観光の状況に関し,ニセコ町では,66年以降三つのスキー場が開業,84年にはペンションのオーナーによる「ポテト共和国」が建国,独立国ブームの先駆けとなったこと,その後も,大型ホテルが開業したが,日本のバブル崩壊後,宿泊客は減少したこと,町観光協会の関係者は,町民と町が出資する「株式会社ニセコリゾート観光協会(資本金2千万円)」を設立したこと等を報告した。更に,雪崩事故をなくす取り組み,世界への発信を報告した。最後に,適正な規制が優良な開発を誘引することに関し,今後は,持続する地域社会を構築するため,「地域資源の域内循環」,自然再生エネルギーの活用による「エネルギーの循環」,地域独自の税の創設による自主財源の確保や地域内での経済循環の機能を高め,自律した「経済の循環」の三つの循環を軸に地域の活性化に努め,世界に誇れる「環境創造都市」づくりを進めることを報告した。