抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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樹皮は材部と比べC/N(炭素/窒素)比が高く,堆肥原料として有効であるが,樹皮の分解には時間がかかる。本研究は,木材腐朽菌を用い,スギ樹皮のの分解を促進することでコンポスト化の処理時間を短縮し,処理費用減少へ導くための基礎的情報収集を目的とした。スギ林などから採取した木材腐朽菌(118菌株)の中でスギ心材の腐朽試験において重量減少率の高かった9菌株を選択し供試菌とした。重量減少率を比較したところ,材部の減少率が高い菌株は樹皮の減少率も高いことが示されたものの,選択菌全体的に樹皮の重量減少率は小さく,材部ほど分解がすすまないことが示された。約10%と最も減少率の高かった菌株(未同定)で処理した樹皮は,未処理のものと比べてホロセルロース量が少なく,クラーソンリグニン量が多かったため,重量減少分は多糖類の分解が考えられた。(著者抄録)