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J-GLOBAL ID：201502267976395048   整理番号：15A0675575

酸素過剰組成をとるLa_2-xSr_xNiO_4+δについての欠陥化学的・熱力学的考察

Defect Chemistry and Thermodynamics in Oxygen Excess La_2-xSr_xNiO_4+δ

著者 (4件)： 中村崇司 (東北大 多元物質科研) ,  八代圭司 (東北大 大学院環境科学研究科) ,  佐藤一永 (東北大 大学院工学研究科) ,  水崎純一郎 (東北大 多元物質科研)
資料名： 熱測定  (Calorimetry and Thermal Analysis)
巻： 42  号： 2  ページ： 47-53  発行年： 2015年04月30日 
JST資料番号： Z0896A  ISSN： 0386-2615  CODEN： NESOD2  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： La_2-xSr_xNiO_4+δをクエン酸法で合成し,欠陥化学と熱力学解析に基づいて酸素不定比性,欠陥構造及び欠陥平衡の関係を調べた。La(NO₃)₃・6H₂OとNi(NO₃)₂・6H₂Oを純水,SrCO₃を硝酸に溶解して所定の比率で混合し,クエン酸を添加して573Kまで加熱した。得られた灰状の前駆体を1273Kで10h焼成して粉砕し,更に1573Kで10h焼成してLa_2-xSr_xNiO_4+δ(x=0,0.2,0.4)を得た。合成試料の酸素不定比量を熱重量分析と電量滴定で測定して欠陥化学と熱力学に基づいて測定データを考察し,欠陥平衡モデルと熱力学モデルを作成した。作成した両モデルによりLa_2-xSr_xNiO_4+δの酸素不定比性,欠陥構造,欠陥種の平衡関係が明らかとなり,任意の条件における酸素量や欠陥構造が良好に推定できた。

シソーラス用語： *不定比化合物 ,  ペロブスカイト型結晶 ,  導体材料 ,  化学合成 ,  焼成 ,  格子欠陥 ,  空格子点 ,  イオン伝導 ,  結晶構造 ,  化学平衡 ,  化学ポテンシャル ,  Gibbs自由エネルギー ,  エントロピー ,  *熱重量分析 ,  *電量滴定 ,  熱力学模型 ,  固体酸化物燃料電池 ,  化学組成 ,  積層構造 ,  岩塩型結晶 ,  *ランタン化合物 ,  *ストロンチウム化合物 ,  *ニッケル化合物 ,  *酸化物
準シソーラス用語： 酸素空孔 ,  平衡モデル

分類 (2件)： 塩基,金属酸化物  (CD01030Z) ,  無機化合物の化学分析  (CC07024R)

引用文献 (14件)：

• J. D. Jorgensen, B. Dabrowski, S. Pei, D. R. Richards, and D. G. Hinks, Physical Review B 40, 2187-2199 (1989).
• E. Boehm, J. M. Bassat, M. C. Steil, P. Dordor, F. Mauvy, and J. C. Grenier, Solid State Sciences 5, 973-981 (2003).
• V. V. Kharton, E. V. Tsipis, E. N. Naumovich, A. Thursfield, M. V. Patrakeev, V. A. Kolotygin, J. C. Waerenborgh, and I. S. Metcalfe, J. Solid State Chem. 181, 1425-1433 (2008).
• F. Mauvy, C. Lalanne, J. M. Bassat, J. C. Grenier, H. Zhao, P. Dordor, and Ph. Stevens, J. Europ. Ceram. Soc. 25, 2669-2672 (2005).
• T. Ishihara, S. Miyoshi, T. Furuno, O. Sanguanruang, and H. Matsumoto, Solid State Ionics 177, 3087-3091 (2006).

タイトルに関連する用語 (5件)： 酸素過剰 ,  組成 ,  欠陥 ,  化学 ,  熱力学