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J-GLOBAL ID:201502268409017934   整理番号:15A0399458

日本における白亜紀最初期のベレムナイトとその古生物地理学的意義

Preliminary report of earliest Cretaceous belemnites from Japan and their paleobiogeographic significance
著者 (5件):
資料名:
巻: 121  号:ページ: 71-79  発行年: 2015年02月15日 
JST資料番号: F0528A  ISSN: 0016-7630  CODEN: CHTZA5  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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日本の最下部白亜系産ベレムナイトを検討し,岐阜県荘川地域手取層群御手洗層からシリンドロチューティス科Cylindroteuthis aff. knoxvillensis Andersonの,そして宮城県気仙沼地域磯草層および福島県南相馬地域相馬中村層群小山田層からメソヒボリテス科Hibolithes spp.の産出を,それぞれ初めて確認することができた。ベレムナイト古生物地理において,シリンドロチューティス科はボレアル系,メソヒボリテス科はテチス系と考えられており,現在の緯度ではより北に位置する南部北上地域にテチス系動物群が,一方,手取地域にボレアル系動物群が存在することは,当時の古地理や海流系を復元する上で注目される。また,上記の3層から発見されるアンモノイドはテチス海地域から太平洋域に広く分布する属からなり,ボレアル系の要素は知られていないことから,当時の手取地域がテチス区とボレアル区の境界付近に位置していた可能性がある。(著者抄録)
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中生代  ,  中生代 
引用文献 (72件):
  • Anderson, F. M., 1945, Knoxville Series in the California Mesozoic. Bull. Geol. Soc. Amer., 56, 909-1014.
  • Christensen, W. K., 1997, Palaeobiogeography and migration in the Late Cretaceous belemnite family Belemnitellidae. Acta Palaeontol. Polonica, 42, 457-495.
  • Doyle, P., 1987, Lower Jurassic-Lower Cretaceous belemnite biogeography and the development of the Mesozoic Boreal Realm. Palaeogeogr. Palaeoclimatol. Palaeoecol., 61, 237-254.
  • Doyle, P., 1992, A review of the biogeography of Cretaceous belemnites. Palaeogeogr. Palaeoclimatol. Palaeoecol., 92, 207-216.
  • Doyle, P., 1994, Aspects of the distribution of Early Jurassic belemnites. Palaeopelagos Spec. Pub., 1, 109-120.
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