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J-GLOBAL ID:201502271355208560   整理番号:15A0451947

南西日本の北部秩父帯からの含ヒスイ輝石変成火成岩:低変成度三波川変成作用への意味

Jadeite-bearing metaigneous rocks from the Northern Chichibu belt, SW Japan: implications for the lowest-grade Sanbagawa metamorphism
著者 (1件):
資料名:
巻: 110  号:ページ: 8-19 (J-STAGE)  発行年: 2015年 
JST資料番号: G0150B  ISSN: 1345-6296  CODEN: JMPSCA  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
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中部四国の北部秩父帯のコヒーレントな塩基性層の変成モンゾナイト質岩脈で,Na-Ca及びNa輝石(エジリン-普通輝石,エジリン及びヒスイ輝石)が発見された。塩基性層はアルカリ玄武岩質マグマ及びその関連物質から出来たもので,上吉田ユニット(中部ジュラ紀付加帯複合体)に属する。岩脈中の最初の段階のソーダ質輝石(ヒスイ輝石の無いTiリッチなエジリン-普通輝石乃至エジリン)は,恐らく火成活動後の熱水段階で晶出したものであろう。火成のTiリッチな普通輝石の斑晶は,サブダクション変成作用の初期段階で,緑泥石+フェンジャイト+Al-OHリッチなチタン石+ソーダ質輝石(ヒスイ輝石成分を持ったエジリン-普通輝石)によってほぼ完全に仮晶となっていた。さらに,最初の段階のソーダ質輝石及び仮晶のTiリッチ普通輝石は,高温/高圧変成作用でのヒスイ輝石/エジリンの過成長周縁があった。ヒスイ輝石/エジリン輝石は,火成の斜長石の仮晶(曹長石+フェンジャイト+パンペリー石±BaリッチK長石)中の小さな(長さ~50μm)ネオブラストとしても産する。周縁/ネオブラストの輝石の個々の粒子は,ヒスイ輝石の核(ヒスイ輝石最大含有98%)とエジリン(ヒスイ輝石含有25%まで)との帯状分布をしている。ヒスイ輝石に富んだ輝石(ヒスイ輝石最大92%含有)は,塩基性層の玄武岩質岩石でも見られる。プロトリスでの石英とアルカリ親和物の欠如は,ヒスイ輝石の形成が方沸石=ヒスイ輝石+H2Oの反応で説明できたことを示唆している。もしH2Oが存在すると,周縁/ネオブラストの輝石におけるヒスイ輝石含有の減少が,300°Cでの~0.6-0.7GPaから210-260°Cでの0.4GPaへの減圧を意味することになる。隆起によるヒスイ輝石-エジリン輝石の形成は,恐らくは最も弱い三波川変成作用の結果であろう。(翻訳著者抄録)
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分類 (1件):
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変成岩 

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