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J-GLOBAL ID:201502271539960663   整理番号:15A0225923

化学種固有の濃縮安定同位体を用いたフランス北部Deule川由来の高度汚染堆積物中での水銀のメチル化及び脱メチル化

Mercury methylation and demethylation in highly contaminated sediments from the Deule River in Northern France using species-specific enriched stable isotopes
著者 (7件):
資料名:
巻: 17  号:ページ: 145-155  発行年: 2015年01月 
JST資料番号: W1160A  ISSN: 2050-7887  CODEN: ESPICZ  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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安定同位体をトレーサに用いて,河川堆積物中での水銀のメチル化と脱メチル化を実験的に調べた。メチル化と脱メチル化を同時に調べるために,無機水銀の形態の同位体(199Hg(II))及びメチル水銀の形態の同位体(Me201Hg)を用いて堆積物中での動態を測定した。実験に用いた河川堆積物コアは,最も汚染された水域の2地点で採取した。地点1は2003年に閉鎖された亜鉛,鉛,銅及びニッケル精錬所の近く,また地点2は地点1の上流部とした。採取した堆積物コアの深度方向の各断面に各同位体を注入し,実際の自然条件に近い環境(同一の温度,pH,水分,明/暗条件,酸素レベル等)で,24時間培養を行った。培養後にコアを薄切りにし,各断面の水銀の化学種別濃度を測定して堆積物中でのメチル化能と脱メチル化能を評価した。その結果,メチル化能も脱メチル化能も堆積物深度によって変わり,地点1及び地点2の堆積物において,メチル化能がそれぞれ0.02~0.9%及び0.001~0.2%,また脱メチル化能がそれぞれ0.001~60%及び4~52%の範囲を変動していた。メチル化能が最大を示すのは,堆積物-水境界から離れた堆積物の深部であった。堆積物の何か所かの深度でメチル化及び脱メチル化能を差引きした正味のメチル化能が負の値を示し,MeHgの吸い込み点となっていた。正味メチル化能の深度方向の平均値は,地点1の堆積物では-1919ng/g/日であり,脱メチル化がメチル化を上回っていた。一方,地点2の堆積物での正味メチル化能の平均値は+138ng/g/日であり,メチル化プロセスの方が優勢であった。
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分類 (2件):
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JSTが定めた文献の分類名称とコードです
河川汚濁  ,  水銀とその化合物 

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