抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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造船分野での破壊防止に関連して,脆性亀裂伝播停止(脆性亀裂アレスト)に関する歴史を述べた。アレスト特性に関する既存知見は板厚40mm以下の鋼板の実験で得られたもので,コンテナ船用鋼板の厚手化による破壊特性が危惧された。日本海事協会が中心となり,「脆性亀裂アレスト設計指針」が作成され,試験法が規格化された。脆性破壊アレスト試験法の種類と適用方法について,Kca試験法,CAT試験法,小型簡易評価法を説明した。各社の高アレスト鋼は溶接性を損なわない範囲の化学成分で細粒化による強度上昇とアレスト性確保を実現している。鋼材メーカーはTMCP技術を駆使した高アレスト鋼板を開発しており,アレスト設計により大型コンテナ船の安全性は大幅に向上している。