抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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2015年7月1日に,26回目のうるう秒挿入が実施され,7月1日は,1日が1秒だけ長くなった。本稿は,うるう秒とは何か,何時起こるのか,うるう秒がITC社会に与える影響などにつき解説した。1)旧来は,地球の自転から1日を24時間とし,1秒が決められていた。2)地球の自転周期のふらつきが問題となった。3)1967年からセシウム原子放射の周波数に基づき,1秒が定義された。4)セシウム原子時計の1日,86,400秒と,地球自転の1日(天文時系)にずれが生じるようになった。5)協定世界時(セシウム原子時計)と天文時との差が0.9秒以上開かないようにした。5)6月30日の最後にうるう秒の挿5入が決定された。6)世界同時に行われるため,日本では8時59分60秒が挿入され9時0分0秒となる。7)ICT社会に与える影響:通常の機器では,60秒という時刻を理解できず,様々な形で障害が発生する。予約システムの障害により,航空機の運航遅延まで発生している。8)うるう秒廃止の議論が10年以上行はれており,今年の秋には結論を出すことになっている。