抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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大部分のヘム結合蛋白質はヘムに安定して結合する「ヘムポケット」を有する。通常,ハウスキーピングヘム蛋白質として知られるこれら蛋白質は様々な代謝反応(例,カタラーゼ)に関与する。ヘムは特異的な調節蛋白質における「ヘム調節モチーフ」(HRM)にも低親和性で結合する。この種のヘム結合は,交換可能あるいは調節ヘム(RH)として知られる。HRM蛋白質へのヘム結合はそれらの機能(例,Bach1)を調節する。確立された全細胞ヘム(例,ヘム蛋白質+RH)アッセイ法は存在するが,現在,全ヘム(TH)のRH非依存的測定方法はない。細胞内RHを評価する新たな方法を記載して検証した。この手法は,ヘムとアポ-ホースラディッシュペルオキシダーゼ(apoHRP)とヘムの再構成によるホロHRP形成に基づく。結果的に得られた全HRP活性を発色基質により測定した。結果は,apoHRPがハウスキーピングヘム蛋白質由来のヘムではなくRHと特異的に結合することを示す。RHアッセイは細胞内RHを検出した。さらに,正常なヒト線維芽細胞(IMR90)のヘムに対して正(ヘミン)あるいは負(N-メチルプロトポルフィリンIX)の制御を行う条件を用いて,RHアッセイはRHが動的でTHに非依存性であることを示す。鉛(Pb),水銀(Hg)またはアミロイド-β(Aβ)の細胞毒性濃度以下の短期暴露がTHには殆ど影響しないが,細胞内RHを著しく変更することを証明した。結論として,RHアッセイは細胞内RH濃度を調査する効率的なアッセイ法であり,RHがIMR90細胞全ヘムの~6%を占めることを証明した。Copyright 2015 Royal Society of Chemistry All Rights reserved. Translated from English into Japanese by JST