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J-GLOBAL ID:201502272641224501   整理番号:15A0303254

地方議会会議録コーパスにおけるオノマトペ 出現傾向と語義の分析

Onomatopoeias in the Corpus of Japanese Regional Assembly Minutes Analysis of the Appearance Tendency and the Word Sense
著者 (4件):
資料名:
巻: 30  号:ページ: 306-318 (J-STAGE)  発行年: 2015年 
JST資料番号: U0128A  ISSN: 1346-8030  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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著者らは以前にコーパスとして学際的に利用することを目指し,地方自治体がウェブに公開している地方議会会議録を収集・成形して関係データベースに登録した。本論文では,やや改まった話しことばの記録で,各地域の方言を含む前記大規模コーパスを用いてオノマトペの分析を行った。具体的には,2010年度の約1000万文(3億語)を対象とし,形態素解析を行って『日本語オノマトペ辞典』に収録されたオノマトペを含む文を抽出した。その結果,全体の約1.7%の文がオノマトペを含み,公的な場における話しことばでも「しっかり」,「どんどん」,「はっきり」といった表現が高頻度で出現した。また,オノマトペの出現確率を地方別に比較したところ東日本よりも西日本で高い傾向があるが,特定の地方で顕著に多いということはなかった。次に,オノマトペの語義の多様性や地域差を調べるために,出現頻度が中程度の語177語を含む文を分析した。実際にオノマトペとして発言された語の語義を人手で分類し,半数以上が複数の語義で使用され,用例では辞典に記載された語義または前記語義から発生した語義が86.5%を占めることがわかった。さらに,話しことばでは高精度な形態素解析は実現が難しいので,人手によってオノマトペではないと判断された用例(非オノマトペ)を表層位置と出現位置の観点で分析した。
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分類 (3件):
分類
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情報加工一般  ,  自然語処理  ,  システム・制御理論一般 
引用文献 (25件):
  • [平田 13] 平田佐智子, 中村聡史, 小松孝徳, 秋田喜美: 国会会議録コーパスを用いたオノマトペ使用の地域比較, 第27回人工知能学会全国大会, 3N4-OS-01c-2 (2013)
  • [方言 92] 方言研究ゼミナール編: 身体感覚を表すオノマトペ, 方言資料叢刊, 第2巻 (1992)
  • [福島 14] 福島弘識, 内田ゆず, 荒木健治: 2つの意味をもつオノマトペの意味判別における素性の検討, 言語処理学会第20回年次大会発表論文集, P3-10 (2014)
  • [井上 13] 井上史雄: 去った○日, ことばの散歩道, 明治書院, pp.154-155 (2013)
  • [木村 11] 木村泰知, 渋木英潔, 高丸圭一, 乙武北斗, 小林哲郎, 森辰則: 地方議員マッチングシステムにおける能動的質問のための質問生成手法, 人工知能学会論文誌, Vol.26, No.5, pp.580-593(2011)
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