抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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Eu<sup>3+</sup>ドーパントに対する可視光増感剤として表面に結合した9-オキシドフェナレノン配位子を含む可視光励起が可能で,色が調整される~5%Eu<sup>3+</sup>-ドープLaF<sub>3</sub>ナノ結晶(NCs)を容易な溶液法によって合成した。NCsの結晶相の構造,サイズ,組成,形態,及び発光特性をX線回折,高分解能透過型電子顕微鏡,エネルギー分散X線分光法,及び定常状態と時間分解発光分光法を利用して特徴付けた。その結果は,これらのNCsが非常に小さなサイズ(<10nm)であり,高度の結晶性を示し,LaF<sub>3</sub>の純粋なタイソナイト型構造とP<span style=text-decoration:overline>3</span>c1の空間群を有することを示す。キャッピング配位子の可視光励起は,定常状態の短命の青色発光(τ<1ns)と時間遅延長寿命増感赤色Eu<sup>3+</sup>発光(τ=0.41ms)の代替ディスプレイをもたらし,特定の無機組成物間で遅延時間の関数としての光ルミネセンス色度の調節を可能にする。ドーパントEu<sup>3+</sup>サイトの可視光増感は,クエン酸配位子によってキャッピングした5%Eu<sup>3+</sup>-ドープLaF<sub>3</sub>NCsの直接励起よりも効率的であることが判明する。ドーパントEu<sup>3+</sup>イオンは,有機キャッピング配位子の高エネルギー振動によって無放射失活からうまく防御され,これが,増感されたEu<sup>3+</sup>発光の長寿命によって証明される。数ミリ秒にわたって収集した時間分解発光スペクトルは,ドーパントEu<sup>3+</sup>イオンがNCホスト中で少なくとも3つの異なるサイトを占有することを示す。増感されたEu<sup>3+</sup>発光は,NCsの表面の直下と表面ドーパントサイトから主にもたらされると推測される。内部のEu<sup>3+</sup>サイトも増感発光を示し,これが表面増感Eu<sup>3+</sup>サイトからのEu<sup>3+</sup>→Eu<sup>3+</sup>エネルギー移動を経て間接的に格納される。Copyright 2015 Royal Society of Chemistry All Rights reserved. Translated from English into Japanese by JST