バッキーフェロセンのジラジカル特性と非線形光学特性: 適切に改質されたフラーレン断片の使用に焦点を当てて

MUHAMMAD Shabbir; ITO Soichi; NAKANO Masayoshi; KISHI Ryohei; YONEDA Kyohei; KITAGAWA Yasutaka; SHKIR Mohd; IRFAN Ahmad; CHAUDHRY Aijaz R.; ALFAIFY Salem; KALAM Abul; AL-SEHEMI Abdullah G.

文献

J-GLOBAL ID：201502272754990863 整理番号：15A0520731

バッキーフェロセンのジラジカル特性と非線形光学特性: 適切に改質されたフラーレン断片の使用に焦点を当てて

Diradical character and nonlinear optical properties of buckyferrocenes: focusing on the use of suitably modified fullerene fragments

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巻： 17 号： 8 ページ： 5805-5816 発行年： 2015年02月28日
JST資料番号： A0271C ISSN： 1463-9076 CODEN： PPCPFQ 資料種別：逐次刊行物 (A)
記事区分：原著論文発行国：イギリス (GBR) 言語：英語 (EN)

フェロセンとフラーレン断片C₆₀Me₁₀)の対面融合を介して合成されたバッキーフェロセンは,2つの鉄原子間の大きなπ共役ネットワークをもつフラーレンとフェロセンとの豊かな科学的遺産を利用することが期待されている。しかし,フラーレン断片の各末端へのペンタメチル基の付加は,バッキーフェロセンの2つのフェロセン面間のπ共役経路ならびに金属-金属スピン相関を破壊する。フラーレン断片の異なる位置からのπ共役のブロック解除は,そのトポロジー,スピン密度,ジラジカル特性,ならびにこれらバッキーフェロセンの非線形光学(NLO)特性に実質的な影響を及ぼすことを見出した。いくつかのバッキーフェロセンで,開殻ジラジカル特性と二次超分極(γ),分子スケールでの三次非線形光学特性のトポロジー依存性を研究した。最低非占有自然軌道(LUNO)+i(i=0,1,...)の占有数で定義されるそれらの異なるジラジカル特性(y_i)に基づいて,これらのバッキーフェロセンは,3つのグループ,すなわち,閉殻(y_i=0),中間開殻シングレット(0i<1),ほぼ純粋な開殻シングレット(y_i=1)化合物に分類される。例えば,(CpFe)₂η⁵C₆₀Me₁₀および(CpFe)₂η⁵C₇₀Me₁₀含むバッキーフェロセンは閉殻構造をもつことが判明した。バッキーフェロセン(CpFe)₂η⁵C₆₀,(CpFe)₂η⁵C₇₀,(CpFe)₂η⁵C₇₀Me₈,(CpFe)₂η⁵C₇₀Me₄,および(CpFe)₂η⁵C₃₀は,中間開殻シングレットであるが,(CpFe)₂η⁵C₆₀Me₄,および(CpFe)₂η⁵C₆₀Me₈は,純開殻シングレット複合体である。興味深いことに,開殻中間ジラジカル複合体(CpFe)₂η⁵C₆₀のγ_zzzz振幅は,その閉殻((CpFe)₂η⁵C₆₀Me₁₀および純ジラジカル((CpFe)₂η⁵C₆₀Me₈)対照のものの,それぞれ,約41倍および13倍である。Copyright 2015 Royal Society of Chemistry All Rights reserved. Translated from English into Japanese by JST

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非金属元素とその化合物の結晶構造 , 炭素とその化合物

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