文献
J-GLOBAL ID:201502273562988772   整理番号:15A0126467

PGE2が誘導するがん再増殖の阻害は膀胱がんの化学療法耐性を無効化する

Blocking PGE2-induced tumour repopulation abrogates bladder cancer chemoresistance
著者 (11件):
資料名:
巻: 517  号: 7533  ページ: 209-213  発行年: 2015年01月08日 
JST資料番号: D0193B  ISSN: 0028-0836  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
腫瘍減量を行った場合,当初は細胞傷害性化学療法が効果を示すが,一部の患者では,複数回の投薬サイクル後に腫瘍が徐々に不反応性となる。これまでの研究で,がん幹細胞(CSC)は化学療法後に生存率が上昇して,選択的に数を増やすことが示されている。本研究では,ヒトの膀胱がん異種移植片を用い,膀胱がんのCSCが予想外の増殖応答を介して化学療法サイクルの間に残存腫瘍を再増殖させ,能動的に治療耐性に関わるという新たな機構を明らかにする。さらなる解析によって,化学療法が引き起こした損傷への応答の際に,静止期標識を保持したCSCのプールで新たに細胞分裂が誘導されること,またこれが創傷修復における正常幹細胞の動員と類似していることが実証された。化学療法は効果的にアポトーシスを誘導するが,アポトーシスに伴って起こるプロスタグランジンE2(PGE2)の放出は,矛盾するように見えるものの,近傍のCSCの再増殖を促進する。この再増殖は,PGE2中和抗体やセレコキシブを介したPGE2シグナル伝達の阻害により抑制可能である。シクロオキシゲナーゼ2(COX2)阻害剤であるセレコキシブをin vivoで投与すると,PGE2やCOX2を介した創傷応答の遺伝子発現シグネチャーが効果的に消失し,化学療法に耐性を示す患者由来の初代異種移植片などから作製された異種移植片腫瘍での化学療法耐性の発現進行が抑えられた。まとめると,今回の結果は臨床で見られる化学療法耐性の漸進的発生をモデル化する新たな機序を明らかにしており,膀胱尿路上皮がんの化学療法応答を,初期の腫瘍再増殖を遮断することで増進するという補助治療法を示している。Copyright Nature Publishing Group 2015
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

準シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

分類 (2件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
抗腫よう薬の基礎研究  ,  腫ようの薬物療法 

前のページに戻る