抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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硫黄酸化物の規制は複雑な問題である。ECA内の規制は既に2015年1月に施行されている。世界規模の規制は2020年または2025年施行される。燃料中の硫黄分は燃焼により硫黄酸化物となり,大気中の水分に溶解し,酸性雨の原因となる。新規の硫黄分規制に対処するには,MGOまたはLNGへの燃料変更,またはスクラバ技術の採用が必要がある。MGOへの変更は都合のよい方法であるが重質油に比較して運航費が高くなり,LNGの採用は多くの地域でインフラが十分整っていない。スクラバシステムは安価な高硫黄分燃料を使用でき,規制を満足できる。Wartsila社は,50年間以上Inert Gas Systemsを製造していたHamworthy社を2012年に買収した。Wartsila社はオープンループ,クローズドループ,ハイブリッドシステムと種々の形式を保有している。オープンループシステムでは洗浄水として海水を用い,洗浄後に海水は海中に放出する。本システムでは化学薬品は使用しない。クローズドシステムでは水をリサイクルし,再循環水のpHを回復させるためにアルカリ分を注入する。ハイブリッドシステムはオープンループとクローズドループを航行海域を考慮して切り替えて使用する。スクラバの据付面積が制限される場合は,Wartsila社は革新的なインラインスクラバシステムを提供する。