抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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HVDC送電網向けの超高速メカトロニクス回路遮断器が,Alston社により開発された。HVDC送電では,送電線の高いエネルギー吸収が問題となるため,直流遮断器(DC CB)の開発が,急務であっった。仏重電大手のAlston社は,高電圧直流遮断器プロトタイプの,高電圧直流送電系統での実際の運用条件を再現した試験運用テストを成功裏に終えた。直流遮断器は,故障電流を阻止するための反対の電流の形成と,電力系統からの過剰エネルギーを吸収して,電流をゼロにする必要があるが,AC遮断器と比較してDC遮断器は10~20倍速く機能する必要があり,通常30~50msである。しかし,HVDC送電網の故障電流の上昇速度と増幅度は劇的であり,数ms以内に送電系統の崩壊を引き起こす可能性がある。Alston社のDC遮断器は,高速メカトロニクス切替をパワーエレクトロニクスと組み合わせることにより,5ms以内にGWの電力潮流を遮断することができる。120kVの試作品が,160kVでの5200A電流の遮断に成功し,DCは5.5ms以内に完全に消滅した。