抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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人口の変化を理解するためには,長期的な視点が不可欠である。本稿では現在日本が直面している人口減少という未曾有の事態を,1世紀以上に亘る家族のかたちの変化という観点から見ていった。論点としては,人口転換と死生観の変化,低リスク時代における結婚の黄金期,結婚離れ,離婚の増加,日本の再生産はどうなるか,を提起した。人口転換によって日本社会20世紀後半「20代で結婚し,夫婦が生涯添い遂げ,子どもを2人育て上げる」といった家族モデルを確立させた。しかしそうした家族形成を可能にした人口学的,経済的条件はすでに変化をとげている。とりわけ単身での暮らしや単身での子育ては経済的リスクや健康面でのリスクが高いので,社会的サポートの充実が課題となっているのである。