抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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黒澤明は,映像に対して意図的に対立した印象の音楽を用いる「音と画の対位法」を作品の中で用いた。庵野秀明監督は『エバンゲリオン新劇場版:破』において,一つの長いシーンの中で,初め覚醒度の高い映像にそぐわない沈静した音楽をつけ,その後音楽の覚醒度を徐々に上げていくことで映像と調和した状態にするという「音と画の対位法」の進化形を用いた。本研究では,庵野が行った新しい方法の効果について明らかにした。この手法が用いられたシーンおよび他のシーンの映像,音楽を抽出しこれらを組み合わせた視聴覚刺激」を用い,経時的な印象評定,経時的な調和度評定,および,刺激全体を通しての総合評価を行わせる実験を行った。その結果,この手法を用いた場合,最初調和感は低減するが,むしろそのことによって総合的に評価の高いものになっていることが示された。(著者抄録)