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J-GLOBAL ID:201502274965783905   整理番号:15A0749021

東京都城東3区における戦災樹木の残存状況と損傷状態に関する研究

Present Distribution and Condition of War-damaged Trees in Three East Tokyo Wards
著者 (2件):
資料名:
巻: 78  号:ページ: 687-692  発行年: 2015年03月31日 
JST資料番号: F0408A  ISSN: 1340-8984  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
抄録/ポイント:
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本論文は,東京都城東3区における戦災樹木の残存状況と損傷状態について報告した。先ず,戦後70年が経とうとする現在,日常空間において戦争の記憶を今に伝えるものはほとんどなくなっていること,本研究においては,東京大空襲の攻撃目標となった現在の台東区,墨田区,江東区の3区を対象エリアとして,戦災の痕跡を残す戦災樹木の残存状況と損傷状態,将来に向けての保全対策を明らかにすることを目的としたこと等を報告した。次に,調査内容に関し,調査地域および調査対象とする戦災樹木,調査方法および調査項目を報告した。更に,調査結果に関し,戦災樹木の残存状況,損傷状態,保全対策を報告した。加えて,まとめとして,本研究では戦災樹木の実態を正確に把握することを目的としたこと,残存状況に関しては,今回対象とした多くの戦災樹木が戦災焼失地域の縁辺部に位置しており,戦災樹木の分布と戦災焼失地域との関係が明らかになったこと,損傷状態に関しては,焼焦げ,空洞,傾きが特に戦災樹木の際立った特徴と考えられたが,焼焦げは樹勢にはあまり影響しないこと,空洞は樹勢への影響が推察されること,保全対策に関しては,各区の保護樹木指定の基準が樹木の大きさのみを対象としている点が最大の問題点であること,保護指定を受けているものはごく一部であること,今後は「歴史的価値」という新たな基準を設定して,優先的に保存されるような体制を取るべきであること等を報告した。最後に,今後の課題として,最終的には空襲を受けた全国の都市の戦災樹木まで調査を広げたいこと等を報告した。
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分類 (2件):
分類
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公園,造園,緑化  ,  景観 
引用文献 (15件):
  • 1) 長崎誠三(1998):戦災の跡をたずねて-東京を歩く-:株式会社アグネ, 158pp
  • 2) 東京空襲を記録する会(1985),復刻版コンサイス東京都35 区区分地図帳復刻,日地出版
  • 3) 唐沢孝一(2001):よみがえった黒こげのイチョウ:大日本図書, 157pp
  • 4) 大脇なぎさ,鈴木雅和,堀口 力(2014):広島市における被爆樹木が爆心地との位置関係において示す樹形異常:ランドスケープ研究77(5),627-632
  • 5) 中央区,浜離宮恩賜庭園の大クロマツは江戸時代からあるが,浜離宮恩賜庭園が激しい戦火に見舞われたにも関わらず,損傷することなく残っている。
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