抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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エネルギー資源の減少と,通常のバッテリに比べてより良い電源に対する強い要求が,マイクロ発電への研究関心を高めている。最新の電子デバイスの発明は,より多いエネルギー容量,より短い充電期間,および重量の軽さを求め,これらの特性は,バッテリに欠けているものである。従って近年,マイクロ発電システムは,それが有する明らかな利点によって,バッテリに代わる可能性があると考えられるようになった。メソおよびマイクロスケールの,燃焼器中の燃焼安定性に影響する,基本的な諸因子を,十分に理解することが不可欠である。これらの因子を調べるために,普及している方法のひとつは,数値シミュレーションの実施である。本稿は,同心リングを有するメソスケールの円筒チューブ燃焼器中の,プロパン-空気燃焼の,軸対称二次元定常数値シミュレーションを実証する。チューブ内径は3.5mmに設定し,また壁面厚さは0.7mmに指定される。未燃および燃料ガス領域の間に,同心複数リングが設置される。これらのリングの主要機能は,保炎器として作用することで,そこでは安定な火炎が容易に確立できる。未燃および燃焼ガス領域中の壁面熱伝導率は,1W/m/Kから1000W/m/Kまで変化され,ガス,内壁,外壁面温度分布,吹き消え限界,および燃焼効率に関する結果が分析され,提示される。これに加えて,入口速度と等価比の影響がまた調査される。結果は,入口速度と等価比が,火炎温度に大きなインパクトを有することを示し,それは代わりに壁面温度分布を変化させる。壁面熱伝導率は,火炎温度にほとんど影響がないが,内壁および外壁面温度の両方は大きく影響される。その結果,壁面温度のこの変化は,吹き消え限界の大きな変化に影響する。また燃焼効率が,燃焼器の壁面熱伝導率によって影響されることが示される。(翻訳著者抄録)