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J-GLOBAL ID：201502275991729699   整理番号：15A0690975

鋼製パイプラインにおける傾斜した応力腐食割れ

Inclined stress corrosion cracks in steel pipelines

著者 (1件)： GAMBOA E. (Univ. Adelaide, SA, AUS)
資料名： Corrosion Engineering, Science and Technology  (Corrosion Engineering, Science and Technology)
巻： 50  号： 3  ページ： 191-195  発行年： 2015年 
JST資料番号： B0684A  ISSN： 1478-422X  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 天然ガス輸送のための鋼製パイプラインの応力腐食割れ(SCC)による破断事故が世界中で報告され,そのメカニズムが研究されている。環境条件からそれらの割れは高pHSCCおよび中性付近のNNpHSCCと分類されており,亀裂は引張応力に垂直に進展するとされ,SCC亀裂成長のモデルの構築にも垂直進展亀裂を前提としている。文献を調べた結果,亀裂方向が引張軸に対して傾斜しているという事実を明らかにしているのはオーストラリアおよびカナダであることが判明した。例えばオーストラリアのガス輸送パイプラインの調査ではSCCの81%は傾斜して進行していることが示された。これらの亀裂はパイプセグメントの中央に位置し,溶接部とは関係が無い。サンプルの金属組織における残留ひずみ/応力が傾斜亀裂を引き起こす決定的に重要なパラメータであるようだ。同じサンプルのX線回折および中性子線回折の結果,フープ方向の残留応力はパイプの外表面近くでは引張であるが外表面から離れるに従い圧縮となることが分かった。このせん断応力により亀裂が傾斜したものと推定した。

シソーラス用語： パイプライン ,  *パイプライン用鋼 ,  *応力腐食割れ ,  *亀裂伝搬 ,  残留歪 ,  残留応力 ,  *亀裂 ,  フープ応力 ,  *応力分布 ,  板厚方向 ,  剪断応力
準シソーラス用語： ガスパイプライン ,  *傾斜亀裂

分類 (2件)： 腐食基礎理論,腐食試験  (WB03020Q) ,  パイプライン輸送  (UA11020C)

タイトルに関連する用語 (3件)： 鋼 ,  パイプライン ,  応力腐食割れ