抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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現在のディーゼルエンジンの熱効率は約44%で,ポテンシャルエネルギーの残り56%は捨てられている。高デューティディーゼルエンジン設計の次世代が,米国EPAの温室効果ガス(GHG)排出規制の中で,推進されている。ディーゼルエンジン効率向上の一手法は廃熱ガス回収で,EPAのGHG2017がそのガイドラインである。しかしOEMの関心は,気温変化ではなく燃費である。Cummins社は,廃熱回収研究の第一線にある。米国DOEの資金による,Peterbilt社とCummins社のSupertruckプロジェクトは,2台の実証を用いて,Cummins社製ISX15エンジンに,廃熱回収システムを組み込んで,評価試験を実施している。実証試験の結果,燃費効率の75%上昇を確認し,2009年型量産トラックに比して,GHGの43%削減を得た。廃熱回収システムは,理論的に燃料経済の4%増加を与えるが,空力効率で失われる部分もあり,実測値は2%程度であった。Cummins社は,2020年頃までの廃熱回収の展開を期待している。ただし,一種類の寸法が,全てのシステムに適合するわけではない。本稿はこれらについて紹介した。