文献

J-GLOBAL ID：201502277666293780   整理番号：15A0458397

メタボローム解析による機能性食物繊維の作用機序解明とその臨床応用に向けた食品開発 1 海産食物繊維の定量法の確立(1)褐藻フコイダンの定量方法の確立

著者 (2件)： 尾島孝男 (北大) ,  金沢和樹 (神戸大)
資料名： 農林水産省農林水産技術会議事務局研究成果  (農林水産技術会議事務局研究成果)
号： 529  ページ： 144-150  発行年： 2015年02月27日 
JST資料番号： S0070A  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： (ア)フコイダンの抽出・精製方法,及び,定量方法を確立した。また,多数の試料の分析のために簡便定量法が有用であることを示した。(イ)種々の褐藻に含まれるフコイダンを定量した。それらは,乾燥重量当たりマコンブで3~5%,ガゴメコンブで6.5~8.5%,ワカメで2%(葉部)~10%(メカブ),モズク類で7~9%であることを明らかにした。(ウ)フコイダンの分子種は褐藻の種類によって異なり,コンブ類とイシモズクではF-フコイダン,メカブではG-フコイダン,オキナワモズクではU-フコイダンを主成分としていると推定した。(エ)30品目の褐藻食品についてフコイダン含量を調べた結果,ガゴメコンブやマコンブの乾物,モズクの酢の物などに多いことを明らかにした。また,加工程度の小さい食品を食すことによりフコイダンの摂取量を増やせることを示した。(著者抄録)

シソーラス用語： *褐藻類 ,  *多糖類 ,  *糖硫酸 ,  *定量分析 ,  食物繊維 ,  コンブ科 ,  ワカメ ,  シュート【植物器官】 ,  ゲル電気泳動 ,  薄層クロマトグラフィー ,  高速液体クロマトグラフィー ,  作用機序
準シソーラス用語： HPLC ,  PAGE【電気泳動】 ,  オキナワモズク ,  *フコイダン ,  マコンブ ,  メカブ ,  海産食物繊維 ,  *定量法

分類 (2件)： 植物の生化学  (EH01050J) ,  食品の分析  (FJ01030U)

引用文献 (4件)：

• Sakai T., Kawai T., Kato I. (2004) Isolation and characterization of a fucoidan-degrading marine bacterial strain and its fucoidanase. Mar. Biotechnol. 6: 335-346.
• Descamps V., Colin S., Lahaye M., Jam M., Richard C., Potin P., Barbeyron T., Yvin J.C., Kloareg B. (2006) Isolation and culture of a marine bacterium degrading the sulfated fucans from marine brown algae. Mar, Biotechnol. 8: 27-39.
• Mizuno M., Nishitani Y., Tanoue T., .Matoba Y., Ojima T., Hashimoto T., Kanazawa K. (2009) Quantification and localization of fucoidan in Laminaria japonica using a novel antibody. Biosci. Biotechnol. Biochem. 73: 335-338.
• Ren R., Azuma Y., Hashimoto T., Nishitani Y., Mizuno M., Ojima T., Yoshida M., Azuma T. Kanazawa K. (2013) Modulation of platelet aggregation-related eicosacoid production by dietary F-fucoidan from brown alga Laminaria japonica in humans. Br. J. Nutr. 110: 880-890.

タイトルに関連する用語 (11件)： メタボローム解析 ,  機能性 ,  食物繊維 ,  作用機序 ,  臨床応用 ,  食品 ,  開発 ,  定量法 ,  褐藻 ,  フコイダン ,  定量