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J-GLOBAL ID:201502278127597453   整理番号:15A0228020

分娩時のボディコンディションスコアは,放牧泌乳牛における炎症および栄養代謝の全身および肝臓のトランスクリプトーム指標に影響を及ぼす

Body condition score at calving affects systemic and hepatic transcriptome indicators of inflammation and nutrient metabolism in grazing dairy cows
著者 (15件):
資料名:
巻: 98  号:ページ: 1019-1032  発行年: 2015年02月 
JST資料番号: C0282A  ISSN: 0022-0302  CODEN: JDSCAE  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
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分娩時のボディコンディションスコア(BCS)は,泌乳初期の乾物摂取量,乳量や疾病発生の重要な決定因子である。本研究は,BCSの変化に誘発される代謝的,分子的変化を調べた。年齢と品種が混じった乳牛群を,群平均BCS(10点満点)が高(HBCS,5.5),中(MBCS,4.5),低(LBCS,3.5)となるよう前回泌乳の後半から管理した。分娩を0週とし-4~6週目に血液を,1~5週目に肝臓を採取し,エネルギーバランス,炎症および肝機能のバイオマーカーを測定した。HBCS群とMBCS群はLBCS群よりも分娩後,乳量が多く,非エステル化脂肪酸(NEFA)濃度とβ-ヒドロキシ酪酸(HB)濃度が高かった。血中バイオマーカーと一致して,HBCS群とMBCS群は,脂肪酸酸化(CPT1A,ACOX1),ケトン生成(HMGCS2),ヘパトカイン(FGF21,ANGPTL4)に関連する遺伝子の発現が高かったが,HBCS群はAPOB(リポ蛋白質輸送)の発現が最も低かった。MBCS群とLBCS群におけるBBOX1の泌乳初期の高い発現は,高い新規カルニチン合成を示唆した。高いBCSは,成長ホルモン/インスリン様成長因子-1シグナル伝達軸の遺伝子(GHR1A,IGF1,IGFALS)の低い発現と,糖新生遺伝子の高い発現と関連した。これらは恐らく,高い産乳と大きな糖新生に寄与した。分娩前後の高い血清ハプトグロビンにもかかわらず,HBCS群とMBCS群は血中アルブミンが高かったが,MBCS群はアルブミン:グロブリン比が高く,あまり顕著でない炎症状態と良好な肝機能が示唆された。MBCS群の第3週目のALB増加と相まったNFKB1,STAT3,HP,SAA3の発現の著しい低下は,血液測定値と一致した。全体として,分娩時BCSの高い乳牛の高い産乳が,代謝および成長ホルモン/インスリン様成長因子-1軸に関連する遺伝子の発現に悪影響を及ぼすことなく,炎症誘発性反応と関連することを示唆する。結果は,分娩時BCSの僅かな変化に対する代謝的健康と炎症状態の指標の感度を強調する。Copyright 2015 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (3件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
牛  ,  動物の代謝と栄養一般  ,  遺伝子発現 

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