抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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講演や講義などの長い音声ドキュメントの検索のための擬似適合性フィードバック(PRF:Pseudo Relevance Feedback)について述べる。PRFとは,与えられたクエリ(初期クエリ)で検索を行い,その検索結果から初期クエリに関連する語を抽出して,新たなクエリを作成するクエリ拡張手法である。本論文では,はじめに講演音声そのものを対象とした検索(講演検索)および講演の一部を検索対象とした検索(講演パッセージ検索)においてPRFの効果を調査し,長い音声ドキュメントの検索では,関連語抽出が難しくPRFが効果的でないことを示す。次に,この問題を解決するために,講演音声をあらかじめ適当な長さの連続する発話群(パッセージ)に機械的に区切っておき,それを対象として初期検索を行って関連語抽出を行うPRF手法を提案する。提案手法が長い音声ドキュメント検索において従来法よりも適していることを明らかにしたうえで,拡張したクエリによる検索結果と初期クエリによる検索結果を組み合わせることの効果を示す。CSJの講演音声を対象とした講演検索および比較的長めの講演パッセージ検索において,平均的な検索精度(11点平均精度)の向上,および検索精度が向上するクエリ数の増加が確認できた。(著者抄録)