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J-GLOBAL ID：201502278714748790   整理番号：15A0403426

乳酸菌Lactobacillus plantarumを使った微生物農薬の開発

著者 (3件)： 津田和久 (京都府農林水産技セ) ,  梅村賢司 (Meiji Seikaファルマ) ,  辻元人 (京都府大 大学院)
資料名： 日本農薬学会誌  (Japanese Journal of Pesticide Science)
巻： 40  号： 1  ページ： 12-16  発行年： 2015年02月20日 
JST資料番号： F1156A  ISSN： 2187-0365  CODEN： NNGIBJ  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 乳酸菌を用いた微生物農薬の開発に関し,これまでの研究で得られた成果を紹介した。まず,発酵食品や農作物から多数の乳酸菌を分離・収集した。そして,ハクサイ軟腐病(Erwinia carotovora)に対して優れた防除効果を発揮する菌として,Lactobacillus plantarum BY株を選抜した。本菌の薬効・薬害試験をおこなった結果,化学農薬と同等の防除効果と安全性が確認された。また,本菌の作用機構を調べた結果,本菌の防除効果には乳酸菌の抗菌活性,抵抗性誘導および競合作用が関与していることがわかった。したがって,本菌株を製剤化したBY製剤は,軟腐病以外の病害にも防除効果を期待できると考えた。

シソーラス用語： *ハクサイ ,  *軟腐病 ,  Erwinia carotovora ,  植物病原菌 ,  病害防除 ,  *生物農薬 ,  生物的防除 ,  Lactobacillus plantarum ,  *乳酸菌 ,  作用機序 ,  抗細菌作用 ,  耐病性 ,  誘導 ,  種間競争 ,  安全性
準シソーラス用語： BY製剤 ,  競合【生物】 ,  抗菌活性 ,  抵抗性誘導 ,  *微生物農薬

分類 (5件)： 野菜  (FC03043X) ,  細菌による植物病害  (FC04053P) ,  生物的防除  (FC05030B) ,  微生物に対する農薬  (FB06040Q) ,  異種生物間相互作用  (EE01050A)

引用文献 (7件)：

• 1) http://www.fsc.go.jp/monitor/monitor_report.html(2014年10月30日閲覧)
• 2) 上野川修一:免疫と腸内細菌,平凡社,pp. 142-144, 2003.
• 3) 辨野義巳:乳酸菌の新しい系譜,小﨑道雄,佐藤英一編,中央法規,pp. 286-313, 2004.
• 4) 岡田早苗:乳酸菌の科学と技術,乳酸菌研究集談会編,学会出版センター, pp. 12-13, 1996.
• 5) 高原吉幸,岩渕哲哉,塩田正幸,木村俊夫,菊本敏雄:日植病報59, 581-586 (1993).

タイトルに関連する用語 (4件)： 乳酸菌 ,  Lactobacillus ,  微生物農薬 ,  開発