レスベラトロールは,ビタミンD及び核内受容体シグナル伝達を増強する

DAMPF STONE Angelika; BATIE Shane F.; SABIR Marya S.; JACOBS Elizabeth T.; LEE Jamie H.; WHITFIELD G. Kerr; HAUSSLER Mark R.; JURUTKA Peter W.

文献

J-GLOBAL ID：201502279165585333 整理番号：15A0513030

レスベラトロールは,ビタミンD及び核内受容体シグナル伝達を増強する

Resveratrol Potentiates Vitamin D and Nuclear Receptor Signaling

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資料名：
巻： 116 号： 6 ページ： 1130-1143 発行年： 2015年06月
JST資料番号： D0326B ISSN： 0730-2312 資料種別：逐次刊行物 (A)
記事区分：原著論文発行国：アメリカ合衆国 (USA) 言語：英語 (EN)

1,25-ジヒドロキシビタミンD₃(1,25D)ホルモンはビタミンDに由来し,皮膚で発生するか,食事から得られ,腎臓や結腸/小腸,骨/筋肉などの標的組織においてビタミンD受容体(VDR)に結合して活性化する。ビタミンD応答要素(VDRE)および哺乳動物2ハイブリッド(M2H)転写システム技術を使用して,VDRシグナル伝達を調節する能力について,レスベラトロールを試験した。腎臓,結腸および筋芽細胞におけるVDREに基づく解析によって,VDRを介する転写は,レスベラトロールによって活性化し,トランス活性化の協同効果は,レスベラトロールプラス1,25Dで観察された。M2H解析によって,レチノイドX受容体(RXR)ヘテロパートナーであるVDRが,レスベラトロールによって二量体化をすることを明らかにした。レスベラトロール及び1,25Dの両方で処理した細胞は,VDR-RXRヘテロ二量体の相乗的刺激を示す一方で,レスベラトロールはレチノイド媒介性のRXR-RXRホモ二量体化に拮抗した。レスベラトロールに応答して増加したトランス活性化は,他の核内受容体とそれらの各同族応答要素のサブセットで観察された。リガンド結合ドメイン変異体VDR対野生型の評価によって,レスベラトロールに対する応答は中程度に減衰しながら1,25Dへのホルモン応答性が,ひどく落ち込んでいたことを明らかにした。また,放射性標識1,25D-置換解析によって,レスベラトロールの存在下でVDRが結合する1,25Dの増加を示した。このように,レスベラトロールは,レスベラトールの(1)VDRへの結合1,25Dを増強する(2)RXRを活性化する(3)核内受容体を脱アセチル化することが知られている酵素であるSIRT1を刺激する,という活性を通じて,VDRおよび他の核内受容体に間接的に影響を与える可能性がある。この研究の結果は,VDRシグナリングの収束にビタミンDとレスベラトロールという2つの栄養由来の脂質の間のクロストークの経路があるかもしれないことを示唆している。Copyright 2015 Wiley Publishing Japan K.K. All Rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.

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細胞膜の受容体

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