抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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土壌動物相を明らかにするために,東洋大学川越キャンパス「こもれびの森」において,1辺2mの区画を設定した。植生は二次林であった。その中で6サンプルを収集出来るように40cm角の16サンプル区画で,土壌とリターを春と夏に採取した。リター層(L層からF層)の試料は,大型のビニール袋にいれて湿重を計測し,H層とA相の試料は,各区画から500ccをまんべんなく採取した。リター層の試料は,シフターで大型と中型動物をふるい分けし,シフターで出た土とA層の土から300mlをツルグレン装置にかけた。発見した土壌動物は,春に4門,11綱,24目で,夏に4門,11綱,21目とかわらず,春夏合わせても目数のみ26目であった。識別出来た個体数は,春が600個体,夏が458個体で夏のほうが少なかった。最も多かったのがワラジムシで,ダニ類,トビムシが続いた。一方,ヒル,ゲジなど里山にふつうに出現する動物は,春夏とも発見出来なかった。実体顕微鏡下で確認できたものは,アリ4種,クモ2種,ダニ4種,トビムシ2種,巻貝2種であり,確認されている種数と比べるとかなり少なかった。