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J-GLOBAL ID:201502279827023900   整理番号:15A0674519

環境濃度のジカンバがコイ科レアミノウ(Gobiocypris rarus)成魚の性ステロイドホルモンレベル及び関連遺伝子のmRNA発現に与える影響

Dicamba affects sex steroid hormone level and mRNA expression of related genes in adult rare minnow (Gobiocypris rarus) at environmentally relevant concentrations
著者 (4件):
資料名:
巻: 30  号:ページ: 693-703  発行年: 2015年06月 
JST資料番号: E0287C  ISSN: 1520-4081  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
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ジカンバは,安息香酸系除草剤で,表面水及び地下水中で検出されてきた。本除草剤は,細胞発生上の損傷作用及びDNA損傷作用を有し,哺乳動物に臓器障害を引き起こすと見られているが,ジカンバの魚類に対する内分泌かく乱作用については,殆ど知られていない。本研究では,レアミノウ成魚を環境濃度(0,0.05,0.5,5及び50μg/L)のジカンバに40日間曝露し,組織学的変化,血漿ビテロゲニン(VTG)及び性ホルモンレベル並びに性ステロイドホルモン関連遺伝子のmRNA発現を定量的に評価した。その結果,雄精巣の精子形成阻害及び雌の藍藻退化を認めた。血しょう17β-エストラジオール(E2)レベルは,両性で共に著増し,血しょうVTGレベルは,雄では著増した(p<0.05)。以上の結果は,魚類の性ホルモン恒常性及び正常繁殖が,ジカンバの影響を受ける可能性を示唆している。更に両性の肝臓及び生殖腺で,vtgのmRNAレベルが著しく上方制御された(p<0.05)。肝臓と卵巣で,チトクロームP450c19a(cyp19a)及びStAR蛋白質mRNAレベルの下方制御及びチトクロームP450c17(cyp17)mRNAレベルの上方制御を認めた(p<0.05)。mRNA解析の結果は,ステロイドホルモン関連遺伝子の発現変動が,性ホルモン恒常性維持用制御機構として機能する可能性を示唆している。総合的に言えば,ジカンバ曝露は,組織学的病変,血しょうVTGの増大,性ホルモンレベルの変化及びホルモン関連遺伝子の発現変異をもたらす可能性がある。従って,ジカンバは,潜在的内分泌かく乱化学物質と考えるべきである。Copyright 2015 Wiley Publishing Japan K.K. All Rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (4件):
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水質汚濁一般  ,  農薬  ,  有機化合物の毒性  ,  動物に対する影響 
物質索引 (1件):
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