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J-GLOBAL ID：201502280397678301   整理番号：15A0387931

光格子時計の遠隔地間直接比較 相対論的シフトの検出とその測地的応用の可能性

Remote comparison of optical lattice clocks: detection of relativistic effects and its application to geodesy.

著者 (1件)： 井戸哲也 (情報通信研究機構 電磁波計測研)
資料名： 応用物理  (JSAP International)
巻： 84  号： 3  ページ： 240-244  発行年： 2015年03月10日 
JST資料番号： F0252A  ISSN： 0369-8009  CODEN： OYBSA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 光格子時計は秒の再定義を実現する光周波数標準の方式としてだけでなく,重力ポテンシャル差を直接かつリアルタイムに検出するプローブとしても注目されており,そのためには空間的に離れた光格子時計間の周波数を高精度に比較することが必要である。これらの応用を見据え,ともにストロンチウム光格子時計をもつ情報通信研究機構(NICT),東京大学,ドイツ物理工学研究所(PTB)を光ファイバや通信衛星により結んで,光格子時計の生成周波数の比較を行った結果を紹介する。とりわけNICT-東京大学間のファイバリンクでは標高差56mに基づく一般相対論的重力シフトをごく短時間の測定で明瞭に観測し,将来の光格子時計の測地学への応用の可能性を示唆している。(著者抄録)

シソーラス用語： *原子時計 ,  *標準 ,  *重力ポテンシャル ,  周波数 ,  改良
準シソーラス用語： *光格子時計 ,  *光周波数標準 ,  高精度化

分類 (2件)： 時間,速度,加速度,角速度の計測法・機器  (AD05040K) ,  一般相対論及び重力理論  (BA07030F)

引用文献 (13件)：

• K. Matsubara, H. Hachisu, Y. Li, S. Nagano, C. Locke, A. Nogami, M. Kajita, K. Hayasaka, T. Ido, and M. Hosokawa: Opt. Express 20, 22034 (2012).
• D. Akamatsu, M. Yasuda, H. Inaba, K. Hosaka, T. Tanabe, A. Onae, and F. Hong: Opt. Express 22, 7898 (2014).
• I. Ushijima, M. Takamoto, M. Das, T. Ohkubo, and H. Katori: arxiv:1405. 4071 (2014).
• A. Yamaguchi, M. Fujieda, M. Kumagai, H. Hachisu, S. Nagano, Y. Li, T. Ido, T. Takano, M. Takamoto, and H. Katori: Appl. Phys. Express 4, 082203 (2011).
• H. Hachisu, M. Fujieda, S. Nagano, T. Gotoh, A. Nogami, T. Ido, St. Falke, N. Huntemann, C. Grebing, B. Lipphardt, Ch. Lisdat, and D. Piester: Opt. Lett. 39, 4072 (2014).

タイトルに関連する用語 (6件)： 光格子時計 ,  遠隔地 ,  シフト ,  測地 ,  応用 ,  可能性