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J-GLOBAL ID:201502280475414405   整理番号:15A0349155

IRAS 20143+3634のH2Oメーザ年周視差と固有運動のVLBI観測: 銀河定数の考察

VLBI observations of H2O maser annual parallax and proper motion in IRAS 20143+3634: Reflection on the Galactic constants
著者 (12件):
資料名:
巻: 66  号:ページ: 102.1-102.10  発行年: 2014年 
JST資料番号: W2414A  ISSN: 0004-6264  CODEN: PASJA  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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IRAS 20143+3634星形成領域(SFR)でのH2Oメーザの超長基線電波干渉法(VLBI)観測をVERA(VLBI技術による電波位置天文学の探究)を用いて行った結果を報告した。メーザを2年間にわたって追跡することにより,三角視差の測定結果としてπ=0.367±0.037mas,メーザ源の距離としてD=2.72+0.31-0.25kpcを得,それが天の川銀河の渦状腕にあることが分かった。著者らが得た三角法による距離は視線速度に基づく以前の推定値の丁度60%であり,メーザ源の天体物理学に大きな影響を及ぼす。固有運動を測定し赤経と赤緯方向で各々-2.99±0.16mas/yrと-4.37±0.43mas/yrを得,これを使って,メーザ源の特異運動を,(銀河定数が)R0=8kpcおよびΘ0=221km/sの場合(US,VS,WS)=(-0.9±2.9,-8.5±1.6,+8.6±4.3)km/s,R0=8.5kpcおよびΘ0=235km/sの場合(US,VS,WS)=(-1.0±2.9,-9.3±1.5,+8.0±4.3)km/sと推定した。IRAS 20143+3634は,はくちょう座の方向における接点(tanngent point)付近に位置していることが分かった。著者らの観測結果を用いて,局所静止基準(LSR)の銀河回転の角速度を導いた結果はΩ0=27.3±1.6km/(s・kpc)であり,これは接点および太陽円でのSFRのVLBI位置天文観測を用いて導かれた以前の値と一致する。上記角速度の値は,太陽の銀河中心座標距離とLSRの円軌道速度を使って計算された国際天文学連合による推奨値Ω0=25.9km/(s・kpc)より大きい。(翻訳著者抄録)
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星雲 
引用文献 (28件):
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  • De Buizer, J. M. 2006, ApJ, 642, L57
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