抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究は,岡山県南部におけるPM2.5の分布について解析した。PM2.5とは,空気力学半径が2.5マイクロメートル以下の浮遊粒子状物質で,呼吸器系への物理的沈着と化学成分の生体吸収で健康被害が発生されると考えられている。岡山市から倉敷市にわたる南北30km東西50kmの領域について,時系列解析と空間統計学手法により,高精度,高解像度の分布推定を行った。空気力学半径が,10マイクロメートル以下のSPM10とPM2.5の相互相関解析からSPM10とPM2.5の間のラグタイムは,各観測ステーション固有のものであることが示唆された。空間統計解析からPM2.5の濃度は幹線道路が集中する地区や市街地で比較的高濃度であることが明らかとなったが,地表構造物や社会活動が直接原因となっているかは断定できなかった。