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J-GLOBAL ID:201502281326786100   整理番号:15A0431497

マイクロ流体イムノアッセイでバイオマーカーの精製と濃縮を可能にするための刺激応答性試薬システム

Stimuli-Responsive Reagent System for Enabling Microfluidic Immunoassays with Biomarker Purification and Enrichment
著者 (4件):
資料名:
巻: 26  号:ページ: 29-38  発行年: 2015年01月 
JST資料番号: W0169A  ISSN: 1043-1802  CODEN: BCCHES  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
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ヒトの体液中に存在する疾患特異的タンパク質バイオマーカーの検出は,疾病の診断や予測に重要な情報を与えるが,バイオマーカーは,通常ヒト血液の複雑な環境で希釈されているため,今までの技術では煩雑な前処理が必要であった。本研究では,刺激応答性のポリマーと抗体とのコンジュゲートを調製し,これを,マイクロ流体免疫測定と組み合わせることで,迅速なバイオマーカー精製および濃縮ならびに高感度検出への応用を試みた。本研究のコンジュゲートは,熱感応ポリマーであるポリ(N-イソプロピルアクリルアミド,略称:PNIPAAm)を,抗前立腺特異抗原(PSA)免疫グロブリンG(IgG)のリジン残基へと共有結合的にグラフとすることで調製した。本研究の抗体とPNIAAmのコンジュゲート,および抗体とアルカリホスファターゼより成るコンジュゲートは,50%濃度のヒト血漿中においてPSAを介して結合し,サンドイッチ型の免疫複合体を形成することが確認できた。上記複合体を,循環式のポリ(ジメチルシロキサン)マイクロリアクターに供した。免疫複合体の捕獲は,溶液を39°Cまで加熱することによって捕獲し,バッファーで洗浄することで行った。本研究の手法を用いると,アッセイは80nL容量のマイクロリアクター中の免疫複合体溶液を利用して行うことが可能であり,室温で溶液を加えた後,39°Cまで加熱するのみで容易に実施できた。本アッセイの所用時間は25分で,PSAの検出限界(LOD)は37pMであり,プレートを用いるELISA法とほぼ同等のLOD値となった。一方,あらかじめマイクロリアクターを39°Cまで温めておき,ここに免疫複合体を含む溶液を通して,混合し洗浄する方法で繰り返しによる捕獲プロセスを実施したところ,マイクロリアクター内の免疫複合体濃縮が行われ,プレート法ELISAより2桁低い0.5pMのLOD値が得られることが確認された。
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分類 (4件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
バイオアッセイ  ,  生物科学研究法一般  ,  高分子固体のその他の性質  ,  抗原・抗体・補体一般 

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