文献
J-GLOBAL ID:201502281376187509   整理番号:15A0421754

量子測定における誤差・擾乱の計測と不確定性関係

Experimental Test of Error, Disturbance, and Uncertainty Relations in Quantum Measurement
著者 (6件):
資料名:
巻: 70  号:ページ: 188-193  発行年: 2015年03月05日 
JST資料番号: F0221A  ISSN: 0029-0181  CODEN: NBGSA  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 解説  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
量子力学には「不確定性関係」(「不確定性原理」ともいう)として知られている関係式があり,例えば位置と運動量といった非可換な物理量を同時に決定することはできないとされている。しかしこの「不確定性関係」に実は二つの異なった種類が存在することは,あまり認識されていない場合が多い。その一つは,量子状態に付随する「物理量のゆらぎ」の間の関係であり,もう一つは物理量の測定における「正確さ」あるいは「測定誤差」とその測定が別の物理量に与える「擾乱」との間の関係である。以前は,量子力学における測定過程の研究と言えば一種の禁断の領域であって,堅気の研究者が立ち入るところではないと言われていたこともあるやに聞くが,近年,量子測定過程についての理解は大きく進んだ。そして,測定における誤差と擾乱およびそれらの間の不確定性関係について,従来の理解を塗り替える理論的研究が進展するとともに,その実験的検証も可能となってきている。本稿では,量子測定における誤差・擾乱の不確定性関係についての最近の研究の進展について概説するとともに,筆者らによる,光子の偏光を用いた誤差,擾乱の計測と不確定性関係の検証実験について紹介する。まず,前述した二種類の不確定性関係の違いについて述べた後,測定誤差と擾乱の定義,およびそれらの間の不確定性関係に関して,「γ線顕微鏡の思考実験」を基に1927年にHeisenbergが提唱した関係式(Heisenbergの不等式),2003年に小澤が提唱した関係式(小澤の不等式),および2013年にBranciardが提唱した関係式(Branciardの不等式)について説明する。次に,量子測定における測定誤差と擾乱の実験的計測方法について概説した後,光子の偏光に関する測定誤差と擾乱の計測,およびそれらの間の不確定性関係の検証結果について報告する。筆者らが行った実験では,対象系の状態をほとんど乱すことなく物理量を計測する手法(弱測定法)を用いて,光子の縦横方向の偏光に関する測定誤差と,その測定によって生じる±45°方向の偏光に関する擾乱を精密に計測した。...(著者抄録)
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

準シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

分類 (1件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
量子力学一般 
引用文献 (25件):
もっと見る
タイトルに関連する用語 (5件):
タイトルに関連する用語
J-GLOBALで独自に切り出した文献タイトルの用語をもとにしたキーワードです

前のページに戻る