抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本稿は,防災・減災への公園緑地の取り組みに関し,米国ハリケーン・サンディ後のレジリエントな災害復興デザインについて報告した。先ず,2012年10月22日~31日の間にアメリカ合衆国東海岸を直撃したハリケーン・サンディによりニューヨーク都市圏などは推定総額650億米ドル,米国歴史上2番目の被害を受けたこと等を報告した。次に,リビルド・バイ・デザイン(Rebuild by Design)に関し,米国住宅・都市開発省(US Department of Housing and Urban Development,HUD)は,2014年2月にハリケーン・サンディからの復興デザインコンペティションRBDの優秀6案を発表したこと等を報告した。更に,レジリエントな災害復興デザイン提案の内容について報告した。最後に,RBDはハリケーン・サンディ後のレジリエントな災害復興デザインを具体的な敷地でパイロット・プロジェクトとして,目に見える形で復興デザインを展開するという点で非常に期待されていること,6チームの提案を通して共通しているのは,気候変動による海面上昇や洪水等の災害に対する防御や減災対策のデザインだけではなく,社会的,経済的,環境的な便益も想定したより多機能型で包括的な災害復興デザインへのアプローチであること等を報告した。