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J-GLOBAL ID：201502282239605430   整理番号：15A0494935

東日本大震災後の釜石湾における海域環境変化

Changes in the coastal environment in Kamaishi Bay after the Great East Japan Earthquake

著者 (9件)： 山本光夫 (東京大学海洋アライアンス) ,  加藤孝義 (東京大学大学院工学系研究科) ,  多部田茂 (東京大学大学院新領域創成科学研究科) ,  北澤大輔 (東京大学生産技術研究所) ,  藤野正俊 (東京大学生産技術研究所) ,  小豆川勝見 (東京大学大学院総合文化研究科) ,  松尾基之 (東京大学大学院総合文化研究科) ,  田中潔 (東京大学大気海洋研究所) ,  道田豊 (東京大学大気海洋研究所)
資料名： 日本水産学会誌
巻： 81  号： 2  ページ： 243-255 (J-STAGE)  発行年： 2015年 
JST資料番号： F0898A  ISSN： 0021-5392  CODEN： NSUGAF  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 東日本大震災後の沿岸環境変化の評価を目的とし,岩手県釜石湾において,海水中の栄養塩と重金属濃度,底質の放射性物質含有量に着目した海域環境調査を行った。栄養塩は冬期に高く夏期に低い傾向がみられ,震災前と必ずしも一致しなかった。これは湾口防波堤破壊による湾内環境変化の影響と考えられる。一方で重金属は津波の影響と予想される濃度変化はみられなかった。放射性物質も最大で60Bq/kg以下と他の海域に比べ特に高い値ではない上に現在は減少傾向にあり,安全性の面で海域環境は震災前に戻りつつあることが示唆された。(著者抄録)

シソーラス用語： *震災 ,  湾 ,  岩手県 ,  *海洋環境 ,  栄養塩類 ,  *重金属 ,  底質 ,  *放射性物質 ,  防波堤 ,  津波 ,  安全性 ,  *環境変化 ,  *東日本大震災
準シソーラス用語： 釜石湾

分類 (3件)： 水圏・生物圏の地球化学  (DD01030A) ,  自然災害  (RA02030M) ,  海洋汚濁  (SB02040B)

引用文献 (19件)：

• 1) 水産庁.「平成 24 年度 水産白書」東京.2013.
• 2) 山本光夫,横山勝英,吉永郁生.気仙沼舞根湾における重金属類と流出油の水質・底質への影響.海洋と生物 2012; 203: 538-544.
• 3) 西谷 豪,山本光夫,夏池真史,劉 丹,吉永郁生.気仙沼舞根湾の植物プランクトンの動態.海洋と生物 2012; 203: 545-555.
• 4) 山本光夫,劉 丹,長坂翔子,横山勝英.気仙沼舞根湾海域における水質の推移.海洋と生物 2013; 209: 547-553.
• 5) 鈴木孝男.東日本大震災による干潟環境の変化と底生動物への影響.水環境学会誌 2011; 34(A12): 395-399.

タイトルに関連する用語 (3件)： 東日本大震災 ,  釜石 ,  海域環境