抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
米国がロシアから導入した,高性能のロケットエンジンRD-180は,信頼度が高く,2020年以来,アトラス5ロケットによる軍用ミッションの無欠陥打ち上げを支えてきた。しかし在庫品は16台のみで,またウクライナを巡る緊張もあり,2015年の防衛認可法は,RD-180の追加購入を禁止した。これによりRD-180使用は2019年に終了する。米国空軍はこれに続く国内代替エンジンを求め,研究資金を提供している。2種類の代替候補は,エアロジェット・ロケットダイン社のAR1(LOX/ケロシン)と,BlueOrigin社のBE-4(LOX/メタン)で,推力はそれぞれ50万ポンド,55万ポンドである。その他にSpaceX社のMerlin,Orbital ATK社の固体燃料エンジンも候補になる。NASAはABEDRR(先進ブースタエンジン実証および/またはリスク低減プログラム)で,アポロ計画用F1エンジンのガス発生器の改良,空軍はHBTD(炭化水素ブースト技術実証プログラム)でエアロジェット・ロケットダイン社と,100回使用可能なLOX/ケロシンエンジン開発を研究している。本稿はこれらの動向を紹介した。