文献
J-GLOBAL ID:201502282481125361   整理番号:15A0361762

出葉転換点および幼穂形成始期により分画したイネの成長相における 感光性評価

The Photoperiodic Sensitivity Estimation at Three Growth Phases of Rice Fractionated by Turning Point of Leaf Emergence And Panicle Initiation
著者 (5件):
資料名:
巻: 84  号:ページ: 64-68 (J-STAGE)  発行年: 2015年 
JST資料番号: G0811A  ISSN: 0011-1848  CODEN: NISAAJ  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
イネの短日に対する応答,いわゆる感光性は出穂の促進として広く知られており,短日処理により出穂が促進された期間を可消栄養成長相として捉え,その大小で感光性を評価してきた.しかし,著者らの研究から感光性が存在するとされてきた可消栄養成長相の他,生殖成長相においてもその存在が示唆されたため,従来法に代えて成長相ごとの感光性を許容した成長相の分画法を考案した.すなわち基本栄養成長相を播種~出葉転換点,可消栄養成長相を出葉転換点~幼穂形成始期,幼穂形成始期~出穂を生殖成長相として求め成長相ごとの感光性について調査を行った.その結果,いずれの成長相も晩生ほど大きい傾向があり短日で短縮された.次いで各成長相の自然日長区と10時間日長区の値の差を各成長相の感光性とすると,コシヒカリを除き可消栄養成長相の感光性は他の2相よりも大きく (8.2~73.4日),自然日長区の出穂期と有意な正の相関関係 (r=0.952) があり早晩性に強く関与していることが示唆された.同様に生殖成長相の感光性も自然日長区の出穂期と正の相関関係 (r=0.801) が見られたが,0.1 (Tepi) ~9.8日 (Rayada)と品種間差異は小さかった.一方で,基本栄養成長相の感光性は早晩性と関係は見られないものの (r=0.173),ジャポニカ品種で大きい値をとった.本実験の手法で求めた各成長相の感光性は,可消栄養成長相がその大部分を担っており出穂期に対し大きな影響を及ぼしているが,他の成長相の感光性は品種ごとで特異的に異なることが示され,従来法と比べてより詳細な感光性の評価を行うことが可能となった.(著者抄録)
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

準シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

分類 (2件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
稲作  ,  植物生理学一般 
引用文献 (21件):
  • 1) 朝隈純隆 1970. 日本型水稲の出穂に関する生態的研究. 鹿児島県農試 70 周年研究報告: 48-70.
  • 2) Best, B. 1961. Some aspects of photoperiodism in rice (Oryza stiva L.). Elsevier Pub. Co., Amsterdam. 1-87.
  • 3) 江幡守衛 1990. 有効積算温度とイネの成長 第1報 有効下限温度の実験的算出法とイネの栄養成長への応用. 日作紀 59: 225-232.
  • 4) 後藤雄佐・星川清親 1988. 水稲の分げつ性に関する研究. 第 1 報 主茎と分げつの成長の相互関係. 日作紀 57: 496-504.
  • 5) 広田年信 1992. 徳島県における水稲の生育診断予測技術 (第 1 報) 水稲奨励品種の出穂期および成熟期の推定. 徳島農試研報 28: 7-21.
もっと見る

前のページに戻る