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J-GLOBAL ID：201502282914519963   整理番号：15A0451886

金属ナノ粒子を用いた水素吸蔵材料の分光学的手法による化学状態分析

Spectroscopic Investigation of the Chemical State of the Hydrogen Storage Materials Composed of the Metal Nanoparticles

著者 (6件)： 小川智史 (名古屋大学大学院工学研究科マテリアル理工学専攻量子エネルギー工学分野) ,  内山直樹 (株式会社アツミテック開発本部環境商品開発ブロック) ,  藤本大志 (名古屋大学大学院工学研究科マテリアル理工学専攻量子エネルギー工学分野) ,  金井友美 (株式会社アツミテック開発本部環境商品開発ブロック) ,  八木伸也 (名古屋大学大学院工学研究科マテリアル理工学専攻量子エネルギー工学分野) ,  八木伸也 (名古屋大学エコトピア科学研究所グリーンコンバージョン部門)
資料名： 日本金属学会誌  (Journal of the Japan Institute of Metals and Materials)
巻： 79  号： 3  ページ： 118-123 (J-STAGE)  発行年： 2015年 
JST資料番号： G0023A  ISSN： 0021-4876  CODEN： NIKGAV  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 水素吸蔵材料であるMg表面における水素分子解離活性の向上と材料内部での水素拡散の促進には,触媒の添加とナノ粒子化が有効である。また,Mgナノ粒子は大気中で速やかに酸化され水素吸蔵能が失われる。本研究では,Mg-Pdナノ粒子をガス中蒸発法によって作製し,大気非曝露条件下における水素吸放出特性評価とX線を用いた分光手法による化学状態分析を行った。その結果,室温,1気圧の水素雰囲気下で水素の吸蔵が確認されたが,室温での放出は見られなかった。これは,水素吸蔵時における不可逆的な化学状態変化を示唆している。本来,室温でも可逆的に水素を放出することが可能なPdの脱水素化が確認されなかったことから,水素雰囲気下においてMgがナノ粒子表面を覆うことで表面が失活したと考えられる。

シソーラス用語： *水素貯蔵材料 ,  ナノ粒子 ,  *マグネシウム ,  *水素吸蔵 ,  脱着 ,  水素 ,  水素化 ,  *金属組織 ,  状態分析 ,  パラジウム ,  脱水素 ,  XAFS ,  X線光電子分光法 ,  触媒 ,  その場観察 ,  粒径 ,  粒度分布 ,  電子顕微鏡観察 ,  微量天秤
準シソーラス用語： 水素吸蔵材料 ,  金属ナノ粒子 ,  水素貯蔵 ,  水素脱着 ,  ミクロ組織【金属組織】 ,  化学状態 ,  脱水素化 ,  透過型電子顕微鏡法 ,  水晶振動子微量天秤

分類 (1件)： その他の金属組織学  (WB01040Y)

引用文献 (18件)：

• 1) K. Yoshimura, Y. Yamada and M. Okada: Surf. Sci. 566-568(2004) 751–754.
• 2) N. Hanada, T. Ichikawa, S. Hino and H. Fujii: J. Alloy. Compd. 420(2006) 46–49.
• 3) T. Kimura, H. Miyaoka, T. Ichikawa and Y. Kojima: J. Hydrogen Energy 38(2013) 13728–13733.
• 4) R. W. P. Wagemans, J. H. van Lenthe, P. E. de Jongh, A. J. van Dillen and K. P. de Jong: J. Am. Chem. Soc. 127(2005) 16675–16680.
• 5) V. A. Vons, A. Anastasopol, W. J. Legerstee, F. M. Mulder, S. W. H. Eijt and A. Schmidt-Ott: Acta Mater. 59(2011) 3070–3080.

タイトルに関連する用語 (6件)： 金属ナノ粒子 ,  水素吸蔵材料 ,  分光学 ,  手法 ,  化学 ,  状態分析