抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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実験系廃液は、ひとたび取り扱いを誤ると、事故や環境汚染のリスクが著しく大きくなる。廃液処理とは、廃液の化学物質としてのリスクを除去することである。これには無害化処理の様な技術面だけでなく、構成員への教育の様な運用面の活動も含まれる。リスクの低減の最も大きな因子は、構成員及び廃液処理担当者が当事者意識を持つことである。 また、廃液管理活動を通じて、化学の負の側面を知る真に環境配慮が出来る人材を養成することも、大学等が果たすべき使命と考える。 大学等において、実験系廃液の無害化処理形態に自家処理と外注処理が有るが、廃液に係るリスクの除去と言う活動の本質において、両者に大差はない。 自家処理の場合は教育及び人材育成の効果が顕著でありそれが廃液を含む実験系廃棄物全体のリスクの低減につながる点が有利である。 その一方で、外注処理は労力と費用を削減すればするほど構成員および担当者の意識を保つことが難しいので、意識が低下しないように注意が必要である。廃液管理を適切に行う事で、廃棄物管理全体の管理も容易になる。(著者抄録)