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J-GLOBAL ID：201502283490953648   整理番号：15A0708771

地殻のレオロジー強度の不均一性が大陸高原マージンの形成を制御する

Crustal rheological strength heterogeneities control the formation of continental plateau margins

著者 (5件)： LIU Chang (Lab. de Geologie, CNRS-UMR 8538, Ecole Normale Superieure, Paris, FRA) ,  LIU Chang (Inst. of Geophysics, School of Physics, Huazhong Univ. of Sci. and Technol., Wuhan, CHN) ,  LIU Chang (Key Lab. of Computational Geodynamics, Chinese Acad. of Sciences, Beijing, CHN) ,  ZHU Bojing (Dep. of Earth Sciences, Univ. of Durham, Durham, GBR) ,  YANG Xiaolin (Earthquake Administration of Shaanxi Province, Xi’an, CHN)
資料名： Journal of Asian Earth Sciences  (Journal of Asian Earth Sciences)
巻： 107  ページ： 62-71  発行年： 2015年08月01日 
JST資料番号： E0267C  ISSN： 1367-9120  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： チベット高原を区切るマージンは,急峻マージン及び低勾配マージンという地形勾配の形態の2つのエンドメンバーを示す。収束する大陸内高原マージンの形成メカニズムを調べるために,筆者らは高原マージン全体の地殻変動過程をシミュレートするための2次元数値実験を行った。この数値実験は,地殻が収束を受けた際の高原マージンの形成を地殻のレオロジー強度における不均一性が制御することを示した。非常に急峻なマージンは,弱い下部地殻を持つ高原と強い下部地殻を持つ前地盆地との間の地殻の収束の結果である。これとは対照的に,低勾配のマージンは,より少ない強度コントラストを持つ高原と前地盆地との間の地殻の収束から生じた可能性がある。この発見は,チベット高原の境界に沿った地形勾配の多様性が高原マージン全体の地殻のレオロジー強度の不均一性を反映していることを示唆する。マージンにおける急勾配は,チベット高原のような弱い延性下部地殻,四川盆地,タリム盆地,あるいはツァイダム盆地のようなそれを囲む強い前地盆地間の大きな地殻レオロジー強度のコントラストを示している。これらの急峻なマージンの地下では,チベットの延性下部地殻の水平流が抑制され,断崖を支持するように押し出すことを余儀なくされている。マージンにおける低勾配は,高原と北東部あるいは南東部マージンといった外側の前地間とのより小さい地殻強度変化を示し,そこでそれらは弱い延性のチベット下部地殻が高原から流れ出るための出口となっているのかもしれない。Copyright 2015 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.

シソーラス用語： *地殻 ,  *レオロジー ,  不均一性 ,  大陸縁辺 ,  高原 ,  勾配 ,  構造地形 ,  収束 ,  盆地 ,  数値計算 ,  *チベット自治区 ,  *中国西南部 ,  *中国西北部 ,  *新疆ウイグル自治区
準シソーラス用語： チベット高原 ,  下部地殻 ,  前地盆地

分類 (1件)： 地球の内部構造・組成  (DC03080O)

タイトルに関連する用語 (5件)： 地殻 ,  レオロジー ,  不均一性 ,  大陸 ,  高原