抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ecサイトにおける商品のレビューは,商品購入の意思決定に大きく関わり,価値ある情報として注目されている。一方で,ステルスマーケティングを目的とした,レビュースパムと呼ばれる信頼性の低いレビューの投稿が問題となっている。既存研究では,レビューの文章などから,それらスパムを検知する取り組みが行われてきた。しかしながら依然として,すべてのスパムの検知は難しい。さらに,レビューを読むユーザ自身が判断するにも,信頼性を判断するための情報は十分でない。また,ユーザは,ウェブ上の情報に対して,ある程度信じやすいという報告もされている。そのため,ユーザが信頼性を意識し,判断するための機構が必要である。よって,本稿ではecサイトにおけるレビューを対象とした信頼性を判断するための支援システムを提案する。具体的には,レビューの信頼性を表す指標として,類似性,協調性,集中性,情報性という4つの信頼性指標を定義し,各指標ごとのスコアを求める。そして,レビューごとにそのスコアを可視化して提示する。それにより,ユーザ自身に信頼性を意識してレビューを読むように促すとともに,信頼性判断がしやすくなるよう支援を行うことが可能となる。本研究では,これらの指標を用いた判断支援を行うシステムを構築し,評価を行った。その結果,提案システムにより,ユーザの信頼性に対する意識を促すとともに,有効な判断支援が行えることが確認できた。(著者抄録)