文献

J-GLOBAL ID：201502284388735985   整理番号：15A0532360

端末の分布を考慮したマルチレート無線LAN環境のアクセスポイントにおけるスループット予測法の高速化

著者 (4件)： 濱本亮 (広島市大 大学院情報科学研究科) ,  高野知佐 (広島市大 大学院情報科学研究科) ,  小畑博靖 (広島市大 大学院情報科学研究科) ,  石田賢治 (広島市大 大学院情報科学研究科)
資料名： 電子情報通信学会論文誌 A(Web)
巻： J98-A  号： 2  ページ： 209-220 (WEB ONLY)  発行年： 2015年02月01日 
JST資料番号： U0470A  ISSN： 1881-0195  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： IEEE802.11規格に基づく無線LANが急速に普及し,一般家庭や企業,駅や空港といった様々な公共施設にアクセスポイント(AP)が設置されている。IEEE802.11規格に基づく無線LANでは,ネットワーク環境に応じて伝送レートを変更できるマルチレート伝送技術が用いられている。ここで,APのスループット(APが再送パケットを含めて無線端末から受信したデータ量)を予測することは,ネットワーク設計上(AP増設やAP配置問題等)重要な課題である。マルチレート伝送技術を用いて通信するAPにおいて,従来方式ではAPのスループット値を予測する際,着目するAPとそのAPに接続する全端末との距離を求める必要があった。そのため,時間計算量が線形オーダとなり,ネットワークの大規模化によって計算コストが増加する問題がある。本論文では,この問題に対し,端末の分布を考慮することで高速なスループット予測法を提案する。この提案方式によって,ネットワーク構造は限定されるが,APのスループットを定数オーダで推定できることを示す。また,提案方式によって推定されたスループット値を従来方式で得られるスループット値と比較して,提案方式の効果を確認する。また,提案方式のアルゴリズムを計算量の観点から評価し,その有効性を示す。(著者抄録)

シソーラス用語： *無線LAN ,  *端局 ,  *伝送速度 ,  *スループット ,  規格 ,  *高速化 ,  環境 ,  *計算量 ,  原価 ,  ネットワーク構造 ,  負荷分散 ,  シミュレーション ,  正規分布
準シソーラス用語： アクセスポイント ,  マルチレート ,  IEEE 802.11 ,  ネットワーク環境 ,  時間計算量 ,  計算コスト ,  一様分布

分類 (2件)： 無線通信一般  (ND08010L) ,  通信網  (ND07030A)

引用文献 (27件)：

• IEEE 802.11 Working Group, "Part 11: Wireless LAN medium access control (MAC) and physical layer (PHY) specifications," ANSI/IEEE Std. 802.11, Sept. 1999.
• M.F. Tuysuz and H.A. Mantar, "Access point selection for improving the voice quality and overall throughput in wireless LANs," Proc. IEEE SoftCOM 2010, pp.165-169, 2010.
• 藤井聡佳,村瀬勉,小口正人,"マルチホップマルチレートネットワークにおける公平なフロー品質実現のための通信制御,"DICOMO2013シンポジウム,8B-3,pp.1827-1832,2013.
• 尾居愛子,山下暁香,岩木紗恵子,村瀬勉,塩田茂雄, 小口正人,"無線LANにおけるマルチレート多重QoS特性の実機計測,"DICOMO2012シンポジウム,4D-4,pp.989-996,2013.
• NICT 平成26年度「高度通信・放送研究開発委託研究」, available at http://www.nict.go.jp/call-for-app/131206.html, 2014.

タイトルに関連する用語 (9件)： 分布 ,  マルチレート ,  無線LAN ,  環境 ,  アクセス ,  ポイント ,  スループット ,  予測法 ,  高速化