文献

J-GLOBAL ID：201502284960590900   整理番号：15A0621796

テトラブロモビスフェノールA(TBBPA): げっ歯類における毒性や発癌性の可能な作用機序

Tetrabromobisphenol A (TBBPA): Possible modes of action of toxicity and carcinogenicity in rodents

著者 (3件)： LAI David Y. (Office of Chemical Safety and Pollution Prevention, Risk Assessment Div., U.S. Environment Protection Agency ...) ,  KACEW Sam (McLauglin Centre for Population Health Risk Assessment, Univ. of Ottawa, CAN) ,  DEKANT Wolfgang (Inst. of Toxicology, Univ. of Wuerzburg, 97078 Wuerzburg, DEU)
資料名： Food and Chemical Toxicology  (Food and Chemical Toxicology)
巻： 80  ページ： 206-214  発行年： 2015年06月 
JST資料番号： B0937A  ISSN： 0278-6915  CODEN： FCTOD7  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 潜在的な消費者曝露により,テトラブロモビスフェノールA(TBBPA)の毒性が広く研究されている。TBBPAのレビューは,ヒトの健康リスクに関していかなる懸念も結論しなかった。TBBPAの低毒性は低いバイオアベイラビリティーと一致している。しかし,TBBPAを用いるげっ歯類におけるいくつかの経口毒性試験は,甲状腺ホルモンレベルの変化を報告し,TBBPAを用いる発癌性試験は,ラットで子宮腫瘍の発生率の増加を示した。このレビューは,観測したチロキシンホルモンの変化や子宮腫瘍を説明し得るいくつかの作用機序(MoA)を解析する。TBBPAが誘発した甲状腺の変化の可能な作用機序は,甲状腺ホルモンレベルの小さな変化を補償する哺乳類生物の能力に起因する悪影響の閾値を示すであろうと結論する。子宮腫瘍のMoAに関して,TBBPAは,遺伝毒性またはエストロゲン効果を発揮しない。利用可能な証拠は,TBBPAがエストロゲン結合の競合的阻害によって,循環エストロゲンのレベルを増加させ,細胞増殖の増加をもたらすエストロゲンレベルの増加のために既存のTp53突然変異を促進することにより,子宮腫瘍を発生することを示唆する。Copyright 2015 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.

シソーラス用語： *難燃剤 ,  *毒性試験 ,  ラット ,  *発癌性 ,  子宮腫瘍 ,  甲状腺ホルモン ,  エストロゲン ,  リスク評価 ,  作用機序 ,  p53遺伝子
準シソーラス用語： TP53遺伝子

分類 (2件)： 有機化合物の毒性  (GZ02030Y) ,  発癌機序・因子  (GE02020C)

物質索引 (1件)： テトラブロモビスフェノールA

タイトルに関連する用語 (5件)： テトラブロモビスフェノールA ,  げっ歯類 ,  毒性 ,  発癌性 ,  作用機序